ニシはオールラウンダー(仮)

サイクルフリーダムレーシング/TeamGOCHIに所属するニシの(自転車)日記です

9/2〜9/3 AACA&渡良瀬


事は8/31に遡る。

乗鞍デスライドを最後に

悲しいことに天気やスケジュールの都合上

実走することができずハムスターの如く

ひたすらローラーを回していたニシの元に

1つのお誘いが舞い込む。

イナーメ北野さん

「AACA&渡良瀬遠征の車1人分空いてます行ける方」

元々渡良瀬は出場予定であったが

(TTバイク持ってないのに)

土曜はその辺を走るかなあ、と

ぼんやり考えていたニシ。

しかし土曜もまさかの雨予報であり

流石に辟易していたところに舞い込んだ

突然のレースのお誘いであった。

何とはなしにAACAの場所である

岐阜と愛知の県境あたりの天気を調べると…

まさかの晴れ予報☀️

ということで1も2もなく参加表明笑

遠征費、エントリー費の問題は

後から考えればいいや、という

何ともその日暮らしなスタイルである。

ちなみにスケジュールとしては

土曜の早朝発で岐阜に行きAACA出場

そこから長野のイナーメ監督宅に泊めていただき

翌日渡良瀬に向かいTT出走、という

なんとも総移動距離の果てしない遠征笑

メンツは北野さんの他に龍太郎さん(!?)

と最近加入した小山さんという方

イナーメのPが3人にE2のニシという

完全に場違いな感じがしないでもなかったが

気にしないことにして出発。

AACAは値段は上がるが当日エントリーも可能で

カテゴリは1-4から始まり1-1が一番上のクラス

それぞれゴール争い以外にも

数周おきに周回賞が設定されているため

ポイントレースのような形式であり

個人的にはかなり新鮮なスタイルのレースである。

以前一度これまた北野さん達に連れられて

1-3を走ったことがあったが全く勝てなかったため

今日は1-3走ってついでに1-2も走るかな…と

なんとなく出走レースを考えていたら

龍太郎さん

「なるべく早く長野に着きたいから1-1出ない?☺️」

…1-3走って1-1出ることになりました。笑

ちなみに1-1は龍太郎さんのような

マチュアのトップの方々だけでなく

キナンやインタープロなどのPのチームが

群れをなして参加してくる魔界であり

クリテに近いレースのはずなのに

何故か100キロ走らされるカテゴリである。

ということで目標を切り替え

1-3で周回賞と1位を狙い、

1-1でなるべく長く走るのを目指す(弱気)


コースレイアウトとしては

前述の通りクリテに近い感じであり

コースはフラットで途中コの字型のコーナーがあり

ゴール前にもコーナーがあるため

コーナー先頭で抜けたもん勝ち、みたいな

よくある感じのレイアウト。

1-3はいざ始まってみると

E3のクリテと強度が大体同じくらいか

E3より少し緩い?くらいだったが

何周目に周回賞が設置されていたか

把握しそびれるという痛恨のミスを犯す。

1周目から周回賞が設置されていたらしく

ゴールストレートに入るカーブの少し手前辺りで

トレックジャージの方が飛び出して行ったことで

手遅れながら周回賞があることを知った笑

ただ思ったより離れなかったので

ダメ元で追いかけてスプリントをかけたものの

届かず周回賞1発目は2位。

どうやらゴールライン通過時に

周回賞のある周回ではブザーが鳴るらしく

目標を次の周回賞に切り替えて虎視眈々と機を伺う

3周目に入った際にブザーが鳴ったので

この周だ!と思い先頭付近をキープし

先ほどトレックの方が飛び出したのと

同じくらいの辺りでスプリントを掛けて

ホームストレートへのコーナーを単独先頭で通過

無事周回賞を獲得することができた🎉

この段階で前回出た4月の頃より

だいぶ走れるようになった上に

レース勘もついてきているのを認識した。

どうやらこの後も2回?3回?周回賞が

設置されていたみたいだったが

周回賞獲りまくるよりも

レース自体の勝ちが欲しかったため

最終周に向けて集団内で力を温存しつつ

アップとして出場していた小山さんが

途中何度か数人引き連れて飛び出した際には

しっかり飛び乗る、といったことを繰り返した。

最終周はバックストレートに入ってから

立ち上がりの際に先頭の人と2人で

集団から飛び出た形になったため

深く考えないまま「後ろ離れた!」と伝えて

半周逃げを試みてみるものの

最終周とあってしばらくして吸収され

一度集団の中央に埋もれてしまった。

右からも左からも前に出られそうになかったので

内心このレース終わったな…とこの時思ったが

近くにいたトレックの方がペースを上げて

スルスルと先頭に出ていったので

すかさず後ろを取りついていくことで

無事先頭まで抜け出すことができた。

この段階で周回賞の際掛けたところが

目前に迫っていたためしばらく様子を伺い

機は熟した!とばかりに

ドンピシャのタイミングでスプリント1発目。

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先頭でスプリントしてる白いのがニシ。

単独で先行することに成功し正直勝ったと思いながら

コーナーへ差し掛かったそのタイミングで

閉め切っていなかったイン側から

小山さんが2人ほど引き連れて上ってきて

コーナー立ち上がりでまさかの4番手に転落

ここからゴール争いのスプリントを開始し

1人捲ることには成功したものの

小山さんともう1人を差し切れずに3位。

レースには数多く出場しているものの

悲しいことに着順争いしたのは

大田原クリテ以来2回目であり

最終盤のやり取りに関してはあまり

経験値を積めていなかったことが仇となった。

イン側閉めなきゃダメなんだねフム*1フム

しかし何はともあれ入賞を果たした上

周回賞も獲得することができたため

前回のリベンジは果たせた気がしなくもない。

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なんとイナーメ賞ということで

イナーメのリカバリーオイルを戴いた。

つくづくイナーメに縁のある遠征である笑


、と喜びも束の間

すかさず1-1が始まってしまった。

何もない時は集団の中にいれば

そんなにキツくはないと感じることができたが

1-3とは比べものにならないくらいの密集度で

1-3ではほとんど番手の動かなかった

道の狭い区間でも御構い無しにワラワラと

みんなが動き回っている…

さらにはコーナー立ち上がりはもちろんのこと

何でもないような区間でもアタックがかかり

急激にペースが上がっては落ちる、といったことが

ただひたすらに繰り返された。

コの字型コーナーの立ち上がりに至っては

毎回2〜30秒スプリントしてくっつく

といったことを繰り返していたため

これじゃ絶対持たない、と思い

番手を少しでも上げることを目標にするが

上げたとしても少しでもサボった瞬間

すぐに横からどんどん上がってきて

飲み込まれてしまう、ということが続いた。

ただ徐々にコツが掴めてきて

一時龍太郎さんやインタープロなど

集団先頭でばちばちしてる強い人達の近くまで

上がる(というより迷い込む)こともできた

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今は完全に場違い感しかないが

そのうちここに平然といられるようになりたい

、とまあそんな感じで20〜30キロ地点では

どうせいつ散るとも知れない命だしということで

ローテに混ざったり1度逃げに乗ったり、と

自分がどこまでやれるかチャレンジを敢行。

しかしやはり徐々に実力の差が表れてきて

更には水もなくなってしまい

気付けばまたもや後ろでゾンビに。

ゾンビ化してからはコの字コーナーの度に

毎度毎度死ぬような思いをしながら

もはやフォームもクソもないスプリントをして

ギリギリドッキングする、ということを繰り返した。

このタイミングで60キロ過ぎたくらいであり

ここからは何のために走っているのか

段々とわからなくなってきたため

翌日渡良瀬もあるしこの辺でドロップするか

と脳内で守りに入る意見が提示される。

ただ千切れて足切りDNFなら諦めもつくが

まだどうにかついていけている状況で

自らバイクを降りてしまうのもなあ…

と決め切れずにいるまま気付けば70キロを過ぎ

80キロに到達していた。

しばらく前から水を飲んでおらず

思えば汗が出ていないような…と考えながらも

あと20キロ、1周5キロほどなので

周回数にして4周だと思い

再度やる気を奮い立たせて

無心で引きずり回されること30分

なんとか完走することに成功した。

冗談じゃなくもう2度と走りたくねえ…と思ったが

背伸びして走ってみたことで色んな収穫が得られた。

立ち上がりの加速などは最初

単純に自らの脚力が足りていないんだな

と力不足で片付けて走っていたが

しばらく走っているとどうもコーナリング

ペダリングの開始地点などが違っており

嫌というほど←周回することができたので

気づいてからは試行錯誤することで

なるべく負担を減らして走ることができた。

それでもひたすらにつらかったが😇


ゴール後は北野さんや龍太郎さんに

「おおニシ完走したのか!おめでとう!」

とお誉めの言葉をいただけた。

どうやら途中で千切れて足切りになると

思われていたみたいだが

途中までは自分自身そう思っていたので

自分でも驚きである。

加えて龍太郎さんは

「ニシは一皮向けたな!あの位置で走るとは思わなかった

と更に嬉しい一言。感動😭

レース後は長野に移動してイナーメ監督宅へ。

初対面であったが快く受け入れてくださり

更にはお酒好きということで意気投合

今度レースのないタイミングで

飲みにおいでよ、ということになった笑

この日は疲れがどっと来たため

早めに床に就き寝たのだが


翌日渡良瀬の日、起きてみると

明らかに身体が重く脚は筋肉痛まであった…

そりゃああんだけダッシュしたら

こうなるわな、と冷静に分析する一方

TTバイクではないながらも

どれだけ巡航できるか楽しみにしていたので

万全な状態でいられるよう

途中でバイク降りるべきだったかもな

と思ったりもした。

道中ではありがたいことに寝かせていただき

更には北野さんからディスクホイールを

貸していただけることになったため

コンディションは悪いながらも

少しずつやる気が出てきてスタート地点へ。

7分フラット、Av45キロが優勝争いのタイム

と事前に前年のリザルトで調べていたので

スタート後は50手前まで上げてから

45キロちょいに落とし込んで巡航に移る

という計画を練りいざ実行へ。

スタート後はすんなりと48キロまで上がり

これはいけるかも?と思いながら

TTポジションに移行して巡航を始めるが

しばらくすると全然踏めなくなってきて

40をキープするので精一杯に。

調子の良い時はお腹周りからお尻にかけて

コルセットをしているかのようにガッチリと固まり

その下で太腿が軽々と回せるような感覚で

高速巡航ができるのだが

そのガッチリと固まる感覚を再現しようと

ポジションを変えつつ模索するもできず

最終的に8分ギリギリ切るくらいでゴール。

なんとも不甲斐ない結果に終わった。

本命レースではなかったが

単独で5.3キロの平坦TT、しかも

ディスクホイールを履いての挑戦など

滅多にできるものではないので

割と勿体無いような気もしたが

前日頑張ったし収穫もあったので

まあいいや、とポジティブ思考。

ちなみに渡良瀬に出たのは

沖縄でSHIDOの中尾さんに

「TT向いてるんじゃない?」と言われたから

というだけの理由であった。

なんと単純な人間であろうか。

ただ出るからには次はしっかりと

TTのための練習を積んでからにしたいと思った。

身長低い人はTT不利なイメージがあるが

身長のあまり変わらない龍太郎さんは

TT強いしなあ…と思って帰路で話を聞くと

なんと身長は1センチしか変わらないのに対し

体重は4キロほど龍太郎さんが重いという

衝撃の事実が発覚した…

それでいてTTは勿論のこと、上りも速く

富士ヒル優勝とかするんだがら怖い。

某ブログで筋肉で全てを解決するという

ネタのような話があったが

実際に筋肉で全てを解決している人間を

いざ目の当たりにすると筋肉が正解なんじゃ…

と思わざるを得なかった🤔🤔笑


今回の遠征はイナーメというマチュアトップクラスの

チームメンバーに帯同させていただいたことで

今いる位置より数段上の世界を覗き見させてもらえた

素晴らしい機会となった。

正直これまではPで走る、ということは

ほとんど考えてはいなかったのだが

イナーメの方々を見ていると

Pで走るのも楽しそうだな、と考えるようになった。

実際走れるかどうかはわからないが

とりあえず目標として掲げてみないことには

やれるかどうかはわからないと思うので

E1に上がって店長達とチームプレーをする

という目標の側にひっそりと掲げておこうと思った。


今回お世話になった

監督はじめイナーメの方々には

この場を借りてお礼申し上げます。


*1: ˘ω ˘ *