ニシはオールラウンダー(仮)

サイクルフリーダムレーシング/TeamGOCHIに所属するニシの(自転車)日記です

JBCF おきなわロードレース


ついに今シーズン

実業団レースがスタートである。

初開催が沖縄と聞いてから

絶対に出ると決めていたので

1も2もなくエントリーしていた。

思うように練習ができず

これ集団についていけんのか?と

けっこう不安になりながらも

2/14に沖縄入りしてからというもの

付け焼き刃的に練習を重ねつつ

足繁くコースへ足を運んで

自分単独での速度域や登坂の感触など

情報を得られる限り得ることに尽力した。

今回のコースとなるのは

金武ダムを周回する4.2キロのコースで

以前も書いたような気がするが

アップダウンとコーナーを減らした

群馬CSCみたいなレイアウトのコース。

恐らくそこまで集団は絞られることなく

スプリント勝負になるだろうと踏んでいたが

肝心のゴールライン手前に

10秒ほどの小さな丘が2連チャンし

下りながらコーナーを曲がって100mほどでゴール

というなんともトリッキーな感じのゴール前であり

どう考えても下り〜コーナー通過の段階で

先頭付近、できれば3番手以内にいないと

スプリントに参加できなさそう。

んでもってその位置でスプリントするために

その手前にある小さな丘で

スプリントに向けたスプリントが勃発するであろうことは

火を見るよりも明らかであり

必要なのは単純なスプリント力というより

10秒をほぼノーレストで3発撃つ

もしくは30秒もがき切る、みたいな能力だと感じた。

もちろんその手前にもいくつか坂はあり

1箇所心臓破りみたいな坂もあるため

そこから抜け出して独走するという選択肢もあるが

今の自分の脚力を冷静に分析すると

逃げなんてもってのほかであり

そもそも坂での位置取り争いすら

生き残れるかが怪しいくらいへっぽこなので

沖縄入り以降の練習は基本的に

30秒〜1分の高強度やスプリントに重点を置き

その分距離を短めにすることで疲労を抑え

連日練習できるようにするという形で

間に合うかわからないなりに対策を講じていた。

そんなこんなで2/24、day1。

昨シーズンでE1に上がり損ねたのでE2スタート

周回数は6周25.2キロであり

1周目はほぼほぼローリングのため

あまり乗り込めていない立場としては

耐える時間が短くて済むラッキーな条件笑

メンバーも14人ほどと少なく

着に絡んでE1自動昇格を狙うには絶好の機会😎

ところが現地入りしてなんと

あのSHIDOの中尾さんがE2出走という

トンデモナイ情報を耳にする…

どうやらE1出走予定だったのだが

何らかの事情で出られず

代わりにE2出走となったらしい。

ということで中尾さんマークが確定し

アタック何発までついていけるかなあ

なんて弱気なことを考えながらスタート。

前述の通り逃げる気は毛頭なく

自分に分があるとしたらスプリントだと考えていたので

スプリント勝負に備えてひたすら脚を溜める走りに。

結果としてかなり消極的な走りになったものの

自分の実力をしっかりと把握して臨むことで

坂は先頭付近で入り徐々に番手を落としたり

ローテにもたまに加わりつつも

絶対に長く踏まない、といった形で

思った以上に上手く立ち回ることができた。

ペースもゆるゆるだったため

何人かがアタックやペースアップを図るが

どれも上手く決まらず最終周回

1番キツい坂を上りきったところで

なりを潜めていた中尾さんが前に上がってきたので

警戒して後ろにピッタリついたその直後

スパーン!!

飛んでいかれました、はい😇

いっぱいいっぱいではなかったものの

坂の直後で休みたいなって思っていたのと

あと3キロくらいあるし、と楽観視したこと

極め付けはついていって脚が持つ確証がない

という3つが頭の中に浮かび

見送るという決断を下してしまったのだが

これがこのレースで1番の反省点となった。

レース経験豊富な中尾さんがここで飛び出した

ということはつまり集団相手でも

3キロなら追いつかれずにいける、と判断した

ということであり

勝つためにはどんなに辛かろうが

脚が最後まで持つ確証がなかろうが

追いかける必要があった。

やらかしたな、と思いつつ

4人ほどでローテを回していると

湾岸の佐藤さんが単独ブリッジを敢行

中尾さんと集団の間で宙ぶらりんの状態となったので

恐らくこれで脚を使い切るなと思い黙認するが

成功するかどうかはともかくとして

こういうチャレンジを勝負どころでできる

佐藤さんはすごいと思った。見習わねば。

そんなこんなで垂れてきた佐藤さんをパスし

思った通り勃発した小競り合いでも

貯めた脚を解放して3番手につけて

下りコーナーを抜けスプリント開始、

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余裕を持って集団の頭を獲り2位🎉

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久々の表彰台、やったね

内容はともかくスプリントに賭けて走ることで

開幕戦でどうにかE1昇格を果たすことができた。


んでもって翌日のday2。

ついに長く待ち望んでいたE1出走である。

しかし残念ながら勝負権があるとは思えなかったので

まずはとりあえずE1を体感しよう、

んでもって余裕があればその時考えよう

ということで深く考えずスタート。

ローリングの時点でかなり嫌な予感がしていたが

E2までとは強度が明らかに違う感触( ◜◡◝ )

具体的には掛かっている時間と回数が

これまでのレースより格段に増えていた。

坂のペースはアタックがない時は

どのカテゴリもそれほど変わらない感じだが

上り終わりや下りでも強度は緩まず

さらに何でもない時のベースの強度も高い。

多少自信のある位置取りも

少し油断したらすぐに埋もれるので

隙を見ては前に上がっては埋もれ上がっては埋もれ

を何度か繰り返しながらどうにか集団内に留まる。

レース展開自体は常にアタックからの逃げがあり

人数を揃えているアーティファクト、FORCE、沖縄選抜チームが中心となってレースを組み立てている感じ

もちろん逃げる脚も集団を長時間牽く脚もないので

集団内でウロウロしつつペースアップには

必死に食らいついて、を繰り返すだけの

極めて内容のないレースとなった_(:3 」∠)_

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坂で頑張っている図


1つだけ褒められることがあるとすれば

それらのペースアップを全て耐え切り

最終周のゴール前までメイン集団に残れた

という点。ほんと頑張ったと思う笑

あとそれらのペースアップに耐えていたら

いつの間にか10名ほどの集団で

抜け出すことに成功していた、なんてこともあり

昔店長から聞いた

「ツラいのを5回耐えれば勝てるって新城さんが言ってたよ」(伝聞の伝聞)

の言がここへきて脳裏をよぎった

ちなみに全て耐え切り、と書いたものの

途中何回か中切れしその都度スプリントして埋めたのは内緒

(嗚呼、店長の万死!の声が聞こえるのは空耳だろうか)

そしてどうせツラいなら自分の攻撃で

周りにダメージを与えつつツラい方がいい

とも痛感した。

そうして迎えた最終周回のゴール前

前にいる逃げが逃げ切り確定ムードとなり

メイン集団でのスプリントに向けて

またもや坂での小競り合いが始まったのだが

小競り合いが小競り合いの域を超えていた笑

幸いなことにどうにか脚が残っていたらしく

下り始めではまたも4番手付近と

悪くない位置にいられたのだが

E1はゴールに向けた執念も凄まじく

どんな小さなスペースでもラインでも

こじ開けてどんどん後ろから人が上がってきており

気付けば後ろの方に追いやられてしまってのゴールとなった

結果は11位と中々のリザルトではあったが

沖縄選抜チームがオープン扱いでのリザルトのため

正確にはもう少し順位は下がる。


今回通して学んだのはE1の格の違いであり

優勝争いをしている人達は明らかに

現時点でどう足掻いても勝てる気がしない。

ただ掛かっている時の強度1発1発だけを見ると

そこまで劣っているとは感じなかったので

今後は同じ強度を何発も撃てるようにしつつ

持続時間、例えば坂の上り終わりや

緩い下りなど緩みがちなところに差し掛かっても

引き続きオンの強度を維持できるようにする

というのが目下の課題だと感じた。

またスキル的な面でもコーナーの進入や

立ち上がりで差をつけられて無駄足を使ったり

アチェンジのタイミングや位置取りも

全体的にレベルが高いと感じたので

それらも何となくではなく

なるべくロスなくできるように

意識してやっていく必要があると感じた。

あとは単純にE1にいるのが当たり前というか

E1レースだからといって身構えずに

自信を持って走れるようにならないとなと思った。

今回逃げに乗ったりアタックをしたり

といった積極的なことをやれなかったのは

とりあえず食らいついて完走するのが目標となり

無駄足を使わないようにと走ったのもあるが

それ以上にE1というカテゴリ自体に

どこかビビってしまっていたと思う。

ただ着順に絡んで上がったのは事実であり

多分実力的には走れないこともないのだろう

と思うので落ち着いていきたい。


と言いつつもこうやって文章にしている今

徐々にE1選手になったことの実感が湧いて

従来比20%増しでテンションが高くなっているが

今だけはまあいっか( ̄▽ ̄)笑


次のレースは修善寺

あのコース難易度の凄まじい場所で

今回はいなかったリンク東北をはじめ

E1の猛者が更に増えると予想されるため

ウキウキもそこそこに練習して対策しないと

恐らく瞬殺されること間違いなしである😇

しばらくは消し炭にされる生活が続きそうだが

今シーズン中に1回はE1で着に絡みたい。


追伸

逃げたりメイン集団をコントロールしたり

エースのアシストをしたり、と

メンツ揃っているチームがチーム戦をしているのは

見ていてすごく楽しそうだった。

うちのチームもE1は4人となったので

チーム戦をしたりする日がくると嬉しいな。

E3にいるヒガシは修善寺で2連続昇格するらしいので

すぐに5人になるけども( ̄▽ ̄)